最早残骸
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あまり暇とは言えない今年の夏ですが、実家に帰った際に以前から行きたかった各務原市のかかみがはら航空宇宙科学博物館に行ってきました。
( HP : http://www.city.kakamigahara.lg.jp/museum/index.html , wiki )
実家から車で30分強ほどの距離なのですがこれまで機会を逃して行ったことがありませんでした。
ということで外観は以下の通り。
帰りがけに写真を撮ったので西日で見難くなっていますが、外にも航空機が色々並んでいます。
ぱっと見えるものだと右端がV-107、真中が国産旅客機YS-11、奥が飛行艇US-1、あとほとんど見えないと思いますがその向こうに対潜哨戒機P-2Jがあります。
間近で航空機が見られるので結構面白いです。
入館料は大人800円。航空機好き、宇宙開発に興味がある人、科学に浪漫を感じるような人等々はかなり楽しめると思います。
ということでその他の写真もいろいろあるのですがブログトップの容量削減のため本文は「つづき」からどうぞ。
( HP : http://www.city.kakamigahara.lg.jp/museum/index.html , wiki )
実家から車で30分強ほどの距離なのですがこれまで機会を逃して行ったことがありませんでした。
ということで外観は以下の通り。
帰りがけに写真を撮ったので西日で見難くなっていますが、外にも航空機が色々並んでいます。
ぱっと見えるものだと右端がV-107、真中が国産旅客機YS-11、奥が飛行艇US-1、あとほとんど見えないと思いますがその向こうに対潜哨戒機P-2Jがあります。
間近で航空機が見られるので結構面白いです。
入館料は大人800円。航空機好き、宇宙開発に興味がある人、科学に浪漫を感じるような人等々はかなり楽しめると思います。
ということでその他の写真もいろいろあるのですがブログトップの容量削減のため本文は「つづき」からどうぞ。
ということで続きです。
施設内写真撮影可(受付のお姉さん曰く)だったので大量に写真を撮ってきましたがそのうちいくつかを紹介。
ちなみに撮影した写真ですが今確認すると飛行機全体よりもランディングギアやフラップの付け根、エンジン等々妙な部分の写真が圧倒的に多く、人様に見せるには不向きなものが多かったです。しかしとても近くで舐めまわすように飛行機が見られる貴重な機会なのでたぶん行けば同じような写真ばかり取る人は多いと思います。
さて、まず一枚目はYS-11二枚目。
戦後初の、そして現在のところ唯一の国産旅客機として多くの人が知っていると思います。
戦中に航空機を開発していた堀越二郎さん(零戦)や土井武夫さん(飛燕)ら技師が設計し現在も一部が運用されている名機です。民間航空路線では国内では撤退してしまったため実物は初めて見ましたが、コンパクトなボディや斜め上に傾斜した主翼などとても魅力的な機体だと思いました。
お次、飛行艇US-1。
特徴的なフォルムを持つ機体ですが、この機体は飛行艇の名が示すように離着水能力を持ちます。
その能力を生かして救難目的で現在も海上自衛隊で運用されています。
もとは対潜哨戒機として開発され、その際に試験機として使用されたUF-XSも館内展示で見ることができます。
入り口をくぐり館内に入るとまずこのサルムソン2が展示してあります。
各務原で最初に製造された機種らしく、まさに各務原の航空宇宙産業の原点ともいえる機体です。
二枚プロペラの複葉機といかにもな初期の航空機で、後に展示されている高度な航空機もここから始まったのかという感慨を覚えました。
さて、これが館内の一番広いフロアです。3階より撮影。
その2。
こちらは地上から。
館内展示で恐らく最も目を引くのがこの飛鳥でしょう。
川崎重工が自衛隊向けに開発したC-1輸送機をベースに、短距離離着陸(STOL)技術の研究のために開発された機体です。STOLにはUSB方式が採用され、そのため通常のC-1と異なりエンジンが翼上面に取り付けられ極めて特徴的な見た目となっています(ミデア輸送機っぽい)。エンジンの排気は後方の大型のフラップによって下方に吹き付けられこれによってSTOLを実現するそうです。
こちらはSTOLを支えるエンジンFJR710です。
現在も心神用のXF5-1やP-Xに搭載されるXF7-10など国産ターボファンエンジンの製造開発は行われていますが外国に比べ遅れていると言われている分野であり、実際国産航空機開発では足枷となっています。高度な技術であるからこそ米国に並ぶほどのものが作れる技術を獲得してほしいものです。
さて、こちらは陸上自衛隊にOH-1として納入されている機体の木製モックアップ。
非常に新しい機体で、エンジンも含めて国産化されています。
現在のところ主要任務は偵察で、写真でも中央上面に見える観光地にある双眼鏡みたいなものが実機では光学観測機となっています。優秀な機体でYoutubeで航空ショーなどでアクロバティックな飛行をする様子を見ることができます。
他にも多くの航空機があり、F-104やT-2などもありました。が、とりあえず全部書くと大変なうえ写真がいいものが無かったりするのでとりあえずこんなところにしておきます。
さて、航空宇宙科学博物館なので当然宇宙に関する展示も数多くあります。
日本のロケット開発に関する展示と、万博から持ってきたらしいアメリカの火星探査機に関する展示がありました。その内から以下の二枚を。
まずこちら、ペンシルロケットです。
よく説明を読んでこなかった(駄)ので実物かどうかわかりません。
はやぶさブームで恐らくこのペンシルロケットについても有名になったかと思いますが、小惑星イトカワの語源にもなった糸川英夫教授が国内のロケット開発の第一歩として実験したものです。このロケットが技術蓄積とともに改良・大型化され、最終的に宇宙に人工衛星を打ち上げるほどのものとなりました。
お次は(たしかH-IIロケットの)衛星フェアリングを内側から見上げたもの。
非常に大きいです。人工衛星(あるいは宇宙機)はロケットの先端部に格納されます。そして宇宙に出た段階でこのフェアリング(要はカバー)が展開され、宇宙空間に露出されます。あとは予定軌道に向かって切り離されます。フェアリングは音速を突破して上昇するロケットの加速と高温に耐え、その後確実に分離することが求められるため何気に重要な装置です。最近では韓国の羅老ロケットの一号機がこのフェアリング分離に失敗し結果打ち上げそのものが失敗となったというニュースがありました。
施設内ではロケットの歴史のまとめや近年の宇宙ニュースについての紹介(はやぶさやかぐやなど)、様々な宇宙開発事例や計画の説明とH-IIロケット開発史のビデオも見ることができます。難しすぎず、しかし結構深い内容で解説されているのでこちらもとても面白い展示でした。
ということでざっとではありますが簡単に紹介をしてみました。
館内写真を見ても分かる通りまだまだ色々と展示があったので興味がある方は是非一度行ってみるといいかと思います。
まだまだ手元には写真がいろいろとあるので僕はそれを見てにやにやしようと思います。
施設内写真撮影可(受付のお姉さん曰く)だったので大量に写真を撮ってきましたがそのうちいくつかを紹介。
ちなみに撮影した写真ですが今確認すると飛行機全体よりもランディングギアやフラップの付け根、エンジン等々妙な部分の写真が圧倒的に多く、人様に見せるには不向きなものが多かったです。しかしとても近くで舐めまわすように飛行機が見られる貴重な機会なのでたぶん行けば同じような写真ばかり取る人は多いと思います。
さて、まず一枚目はYS-11二枚目。
戦後初の、そして現在のところ唯一の国産旅客機として多くの人が知っていると思います。
戦中に航空機を開発していた堀越二郎さん(零戦)や土井武夫さん(飛燕)ら技師が設計し現在も一部が運用されている名機です。民間航空路線では国内では撤退してしまったため実物は初めて見ましたが、コンパクトなボディや斜め上に傾斜した主翼などとても魅力的な機体だと思いました。
お次、飛行艇US-1。
特徴的なフォルムを持つ機体ですが、この機体は飛行艇の名が示すように離着水能力を持ちます。
その能力を生かして救難目的で現在も海上自衛隊で運用されています。
もとは対潜哨戒機として開発され、その際に試験機として使用されたUF-XSも館内展示で見ることができます。
入り口をくぐり館内に入るとまずこのサルムソン2が展示してあります。
各務原で最初に製造された機種らしく、まさに各務原の航空宇宙産業の原点ともいえる機体です。
二枚プロペラの複葉機といかにもな初期の航空機で、後に展示されている高度な航空機もここから始まったのかという感慨を覚えました。
さて、これが館内の一番広いフロアです。3階より撮影。
その2。
こちらは地上から。
館内展示で恐らく最も目を引くのがこの飛鳥でしょう。
川崎重工が自衛隊向けに開発したC-1輸送機をベースに、短距離離着陸(STOL)技術の研究のために開発された機体です。STOLにはUSB方式が採用され、そのため通常のC-1と異なりエンジンが翼上面に取り付けられ極めて特徴的な見た目となっています(ミデア輸送機っぽい)。エンジンの排気は後方の大型のフラップによって下方に吹き付けられこれによってSTOLを実現するそうです。
こちらはSTOLを支えるエンジンFJR710です。
現在も心神用のXF5-1やP-Xに搭載されるXF7-10など国産ターボファンエンジンの製造開発は行われていますが外国に比べ遅れていると言われている分野であり、実際国産航空機開発では足枷となっています。高度な技術であるからこそ米国に並ぶほどのものが作れる技術を獲得してほしいものです。
さて、こちらは陸上自衛隊にOH-1として納入されている機体の木製モックアップ。
非常に新しい機体で、エンジンも含めて国産化されています。
現在のところ主要任務は偵察で、写真でも中央上面に見える観光地にある双眼鏡みたいなものが実機では光学観測機となっています。優秀な機体でYoutubeで航空ショーなどでアクロバティックな飛行をする様子を見ることができます。
他にも多くの航空機があり、F-104やT-2などもありました。が、とりあえず全部書くと大変なうえ写真がいいものが無かったりするのでとりあえずこんなところにしておきます。
さて、航空宇宙科学博物館なので当然宇宙に関する展示も数多くあります。
日本のロケット開発に関する展示と、万博から持ってきたらしいアメリカの火星探査機に関する展示がありました。その内から以下の二枚を。
まずこちら、ペンシルロケットです。
よく説明を読んでこなかった(駄)ので実物かどうかわかりません。
はやぶさブームで恐らくこのペンシルロケットについても有名になったかと思いますが、小惑星イトカワの語源にもなった糸川英夫教授が国内のロケット開発の第一歩として実験したものです。このロケットが技術蓄積とともに改良・大型化され、最終的に宇宙に人工衛星を打ち上げるほどのものとなりました。
お次は(たしかH-IIロケットの)衛星フェアリングを内側から見上げたもの。
非常に大きいです。人工衛星(あるいは宇宙機)はロケットの先端部に格納されます。そして宇宙に出た段階でこのフェアリング(要はカバー)が展開され、宇宙空間に露出されます。あとは予定軌道に向かって切り離されます。フェアリングは音速を突破して上昇するロケットの加速と高温に耐え、その後確実に分離することが求められるため何気に重要な装置です。最近では韓国の羅老ロケットの一号機がこのフェアリング分離に失敗し結果打ち上げそのものが失敗となったというニュースがありました。
施設内ではロケットの歴史のまとめや近年の宇宙ニュースについての紹介(はやぶさやかぐやなど)、様々な宇宙開発事例や計画の説明とH-IIロケット開発史のビデオも見ることができます。難しすぎず、しかし結構深い内容で解説されているのでこちらもとても面白い展示でした。
ということでざっとではありますが簡単に紹介をしてみました。
館内写真を見ても分かる通りまだまだ色々と展示があったので興味がある方は是非一度行ってみるといいかと思います。
まだまだ手元には写真がいろいろとあるので僕はそれを見てにやにやしようと思います。
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